ケーブル接続
前回までにオートベッドレベリングを導入するため、センサを固定し、ケーブルを外して、ファームウェアの書き換えを行いました。

今回はケーブルを接続し、調整していきましょう。
ここで1つ間違いやすい点が出てきます。
センサから出ている赤、青、黒のケーブルをピン27アダプターボードを介して、マザーボードのディスプレイ端子に接続します。

しかし実はこの3連のケーブルをどう挿しこもうが、正解の差し込み方にはなりません。

ちなみに正解はこちら。

「SIG」に青色のケーブル、「GND」に黒色のケーブル、「UCC」が赤色のケーブルとなるように差し込むのが正解です。
そのため、ジャンパワイヤーで接続する必要があるのです。
ちなみに黄と黒のケーブルは、黄のケーブルがEnder-3の前側、黒が後ろ側になるように接続します。
他のケーブルは最初にあったように接続し直すのですが、これはマザーボードの奥側からやっていくとやりやすいでしょう。
設定の調整
マザーボードの接続が元に戻せた時点で、センサとノズルの高さ(オフセット)を教えてあげる設定をしましょう。
ちなみにまだケーブルの接続しなおしなどがあるかもしれないので、マザーボードの蓋は開けたままにしておいた方が効率的かもしれません。
電源ケーブルを繋ぎ、電源を入れます。
これまでの作業が間違いなくできていたら、Ender-3の電源を入れた際、こんな感じでセンサがカチカチと動きます。
最後にセンサのLEDが青色に点灯したら、センサの起動は成功です。
そしてとりあえず初期画面になるまで待ちます。

ノブをクリックして、メニューを表示させます。
そして「Prepare」をクリックして、

「Auto home」をクリックします。

するとまずはXYの位置を確認し、センサがビルドプレートの真ん中まで行き、2回高さを測定します。
この際、センサの接続が間違っていたりすると、おかしな挙動を示します。
おかしな挙動1:XYリミットスイッチに当たってもモーターが止まらない
これはXYリミットスイッチの配線が間違っている可能性が高いので、配線を確認してください。
おかしな挙動2:ノズルがビルドプレートを押しながらまだ下がろうとする
センサの配線が間違っており、センサが認識されていない可能性があります。
もしくはセンサのプローブが動けないよう何処かと干渉している可能性があります。
センサのLEDが点灯しているか、また高さを測る際、ちゃんと下がっているかを確認してください。
もし正常でなければ、センサの配線やプローブがスムーズに動くかを確認してください。
ファームウェアが書き換わっていれば、「Control」>「BLTouch」からセルフチェックをすることもできます。
「Auto home」が成功したら、まずはノズルの高さを0にします。
そこで「Prepare」>「Move axis」>「Move Z」と進みます。



移動量ですが、調整時にどれくらいノズルがビルドプレートと離れているかによって、各自選択してください。
ノズルやセンサを壊すのが怖い場合は、多少時間がかかっても「Move 0.1mm」でゆっくり調整するのがオススメです。

Zの高さを0にします。

Zの高さを0にしたら、ノブをクリックして前の画面に戻り、メニューの一番上を何度か選び、メニュー画面の最初まで戻ってください。
そして「Control」>「Motion」>「Probe Z Offset」と進みます。



今度はノズルとビルドプレートの間が、紙一枚入るような距離になるようにZオフセットを調整します。
この時に完全に抜けなくなるまで下げるのではなく、多少抵抗を感じるくらいに調整します。
また一度印刷してみて、さらに調整をするのがいいでしょう。

調整し終わったら、またメニュー画面の最初まで戻り、「Control」に進みます。

そして「Store settings」でノブをクリックします。

見た目上何も起こりませんが、これで設定が保存されます。
ここまででEnder-3へのセンサ導入、設定は完了です。
次回はプリントする際にオートベッドレベリングを行うようソフト側、つまりUltimaker Curaの設定を行なっていきます。

というわけで今回はこんな感じで。
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