PicGIFでGIFアニメーション
前回、動画からGIFアニメーションを作成するソフト「PicGIF」を紹介し、とりあえずGIFアニメーションを作成する方法を解説しました。

今回はPicGIFの使い方をもう少し詳しく解説していきたいと思います。
特にGIFアニメーションの品質に関わるフレーム数に焦点を当てて解説していきます。
フレーム数とは、例えば1秒間の動画を何枚の画像に分割するかという数字になります。
例えば1秒間の動画を2枚の画像で分割するのであれば、0.5秒毎の画像が抽出されます。
1秒間の動画を100枚の画像に分割するのであれば、0.01秒毎の画像が抽出されます。
この二つの条件でアニメーションを作成した場合、1秒間の動画を100枚の画像の分割した方がより滑らかなアニメーションになります。
しかし使用している画像数が多いため、サイズは大きくなります。
どこにちょうどいい滑らかさとファイルサイズがあるかは試してみないと分からないので、その変更方法を知っておくのは必要なことというわけです。
ということで解説していきますが、使う動画は前回同様、こちらの動画を用います。
抽出するフレーム数を変える
抽出するフレーム数を変える方法を解説していきましょう。
ということでまずは起動し、「ビデオの追加」をクリックします。

GIFアニメーションにしたい動画を選択し、「開く」をクリック。

選択した動画が読み込まれます。

そして、この画面で抽出する画像数を変更します。
右下に注目してみてください。
「ノーマル」「自動」とボタンがあり、自動にすると下が「フレーム/秒(フレーム数)」になり、ノーマルにすると「フレーム・カウント」になります。


これらをどうしたらどう変わるのかを色々試してみましょう。
フレーム抽出方法:ノーマル編
私は通常このフレームの抽出方法は「自動」を使っているのですが、まずは「ノーマル」を試してみましょう。
「ノーマル」で「フレーム・カウント」を「10」にしてみると、下の中央ちょっと左にある「フレーム・カウント:10」と変化します。

これで右下の「読み込む」をクリックしてみます。
すると30秒の動画に対して、10枚の画像が抽出されました。

これでGIFアニメーションを作成し、保存しておきます。
次に一度ソフトウェアを終了し、再度動画を読み込み、今度は「ノーマル」で「フレーム・カウント」を「100」にしてみます。

下の真ん中少し左の「フレーム・カウント」が「100」になりました。
これで「読み込む」をクリックしてみます。
すると今度は30秒の動画に対して、100枚の画像が抽出されました。

こちらもGIFアニメーションを作成し、保存しておきます。
それでは保存した二つのファイルを比較してみましょう。
まずはフレーム・カウント10のGIFアニメーションから。

はっきり言って早すぎて何が何やら分からなくなってしまっています。
次にフレーム・カウントを100にしたGIFアニメーションです。

先ほどよりゆっくり変化し、動画の流れが分かるようになりました。
それもそのはずフレーム・カウント10では30秒の動画に対して10枚しか画像を抽出していないので、それぞれの画像の間が飛び飛びになってしまっているのです。
それに対しフレーム・カウント100では、30秒の画像に対して100枚抽出しています。
つまり先ほどのフレーム・カウント10で抽出した2枚の画像の間に、さらに9枚の画像が抽出されているため、滑らかなアニメーションになっています。
ただしフレーム・カウントを増やすほど滑らかになるとはいえ、その分ファイルサイズは増えてしまいます。
その結果がこちら。
フレーム・カウント10だと639KBですが、フレーム・カウント100だと約10倍の6.2MBになっています。


ということでGIFアニメーションの質とサイズのバランスを見て、フレーム・カウントを選んでください。
フレーム抽出方法:自動編
次にもう一つのフレーム抽出方法である「自動」を試してみましょう。
「自動」の場合は、「フレーム/秒(フレーム数)」とあるように、1秒間あたり何枚の画像を抽出するかという値を設定します。

つまり上の画像の例では、1秒間の動画から10枚の画像を抽出するということです。
ということでまずは「フレーム/秒(フレーム数)」を「1」にして試してみましょう。

「フレーム/秒(フレーム数)」を「1」にした場合、フレーム・カウントが31、つまり約30秒の動画からは31枚の画像が抽出されるようです。
この状態で「読み込む」をクリックしてみます。
確かに31枚の画像が抽出されました。

これでとりあえずGIFアニメーションを作成して、保存しておきます。
次に「フレーム/秒(フレーム数)」を「5」にして試してみます。

この場合1秒間に5枚の画像が抽出されることになります。
つまり約30秒の動画では約150枚の画像が抽出されます
ということで「読み込む」をクリックしてみると、155枚の画像が抽出されました。

こちらもGIFアニメーションを作成し、保存しておきます。
それではフレーム/秒(フレーム数)が「1」のGIFアニメーションと「5」のアニメーションを比較してみましょう。
こちらがフレーム/秒(フレーム数)が「1」のGIFアニメーション。

そしてこちらがフレーム/秒(フレーム数)が「5」のGIFアニメーション。

フレーム/秒(フレーム数)が「1」だとちょっと画像が飛び飛びすぎる感じがしますが、「5」なら滑らかに動いています。
ちなみにファイルサイズとしては、フレーム/秒(フレーム数)が「1」だと1.9MB、「5」だと9.3MBです。


抽出するフレーム数まとめ
ということで今回はPicGIFを使って、GIFアニメーションを作る際の画像の抽出方法と抽出数による影響を見てみました。
まず抽出方法としては「ノーマル」と「自動」がありました。
そして「ノーマル」を選ぶと動画に対して設定した枚数の画像が抽出されるのに対し、「自動」を選ぶと動画1秒間に対して指定した枚数の画像が抽出されました。
もちろん抽出する画像が少ないと、アニメーションとして荒く、飛び飛びのアニメーションになり、抽出する画像が多いと、滑らかなアニメーションになりますが、その分ファイルサイズは大きくなります。
このことからファイルサイズを一定にしたい場合は「ノーマル」を選び、抽出する画像の数(フレーム・カウント)を一定にするといいと考えられます。
またアニメーションの質を一定にしたい場合は「自動」を選び、動画1秒間から抽出する画像数(フレーム/秒)を一定にします。
ここら辺はどれくらいの質のアニメーションが欲しくて、どれくらいのファイルサイズにしたいかによって変わるので色々試してみてください。
おまけ:フレーム数300を超えると…
ちなみに抽出する画像数が300を超えると、こんな感じで注意のウインドウが出てきます。

推奨としては300枚とのことなので、どうやって抽出するにしても、そこら辺に合わせて抽出するといいかもしれませんね。

ということで今回はこんな感じで。
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