2つの無料スライサーソフト Slic3rとUltimaker Curaのサポートを比較してみる 〜その2:結果編〜

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Slic3rとUltimaker Curaのサポート比較

前回、Slic3rとUltimaker Curaのサポート性能の比較をするための準備をしました。

2つの無料スライサーソフト Slic3rとUltimaker Curaのサポートを比較してみる 〜その2:結果編〜
Slic3rとUltimaker Curaのサポート比較前回、Slic3rとUltimaker Curaのサポート性能の比較をするための準備をしました。スライス結果を比較したところ、気になったところが2点。...

スライス結果を比較したところ、気になったところが2点。

1点目は、Ultimaker Curaのスライス結果が前と異なっており、プリント時間が大幅に伸びていること。

2点目は、使用するフィラメントの長さが、Ultimaker Curaに比べ、Slic3rの方が多いこと。

この2点の謎を解明すべく、実際にプリントして観察していきましょう。

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まずはサポートを剥がさず全体を観察

まずはサポートを剥がさず、全体を眺めてみます。

左がUltimaker Curaでスライスしたもの、右がSlic3rでスライスしたものです。

どちらも全体的に綺麗に造形できています。

サポート部はどうせ剥がすので、綺麗さはどうでもいいですが、Ultimaker Curaでスライスした方が綺麗ですね。

上から見てみます。

これも左がUltimaker Curaでスライスしたもの、右がSlic3rでスライスしたものです。

注目すべきは赤矢印の部分。

実はSlic3rでスライスしたものは造形物よりも少し大きめにサポートが組まれているのです。

これが剥がした時にどう言う影響を与えるのか、しっかりサポートができていてより綺麗になるのか、それとも余計なサポートで剥がした部分が汚くなるのか楽しみです。

サポート部を正面から見てみます。

これも左がCura、右がSlic3rです。

これはサポートの形状によるので、なんとも言えませんが、Slic3rの方がフィラメントは節約できそうな気がします。

しかしスライス結果ではSlic3rの方が使用フィラメントは多いと言う結果になっています。

もちろんサポートの形状によるというのもあるのでしょうが、造形物よりも少し大きめにサポートを形成するというのがフィラメント量を多くする要因なのかなと思います。

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サポートを剥がし、観察してみる

それではそろそろサポートを剥がしてみましょう。

前回、サポートの検討をした時、サポートを剥がすのは結構苦労したので覚悟していたのですが、今回はUltimaker Curaでスライスしたものも、Slic3rでスライスしたものも少し力を入れてひねるとあっさりと剥がれました。

それがこんな感じ。

左がCuraの造形物、Curaのサポート部、Slic3rの造形物、Slic3rのサポート部です。

サポート面が見えやすいよう上下逆にしています。

剥がしてみて驚いたのは、前回と全然違い、サポート部がものすごく綺麗なこと。

サポートを使わずにプリントしたのに匹敵するくらい綺麗です。

前回のサポートを剥がした後というのはこんな感じでした。

この時は顕微鏡がなかったので、ちょっと見えづらいですがご勘弁を。

今回のサポート面は顕微鏡で見てみましょう。

まずはUltimaker Curaの造形物のサポート面。

驚くほど綺麗です。

うっすらとサポートとの接点(ひし形に見えるところ)が見えますが、前とは段違いに綺麗になっています。

次にUltimaker Curaでスライスしたサポート部のサポート面。

サポート部にこのようにひし形に、でも点で造形物と接触するようにサポートが組まれていました。

前回はこのような構造がなく、直接サポートと造形物が線でつながっていたため、剥がすのに苦労し、さらに剥がした面が汚くなってしまったわけです。

これも実はアップデートされたということなのでしょう。

そしてこのように複雑な形状になったため、時間が延びたのではないかと考えられます。

次にSlicerの造形物、サポートとの接触面です。

いやいや、サポート使ったってわからないほど、綺麗にプリントできています。

サポート面の綺麗さに関しては、Ultimaker Curaもかなり綺麗になりましたが、Slic3rに軍配が上がります。

次にSlic3rでスライスしたサポート部のサポート面を見てみます。

Ultimaker Curaとは異なり、波打つようにプリントされています。

しかも芸が細かいことにこのサポート面、サポートの土台とは離れて波打つようにプリントされているのです。

考えつく理由としては、サポートの土台と接触しないことで空気にさらされることで温度が下がり、造形物の層をプリントする時にくっつきにくくなるのではないかと考えられます。

正直、今回の検討は思いつきでやったのですが、やってよかったです。

今までサポート = 造形が汚くなる というイメージしかなかったのですが、いい意味で大きく打ち破られました。

サポートを使っても、サポートをしないものと同じレベルまで造形物が綺麗になるというのは、本当に驚きです。

ただこれはトレードオフになってしまうと思うのですが、やはりサポートを形成するだけあって、時間はどうしても大きく延びてしまいます。

このトレードオフの問題がどう解消されていくのか、また技術の進歩を楽しみにしたいと思います。

とりあえず今回はこんな感じで。

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