【3Dプリンタ】Slic3r:Ultimaker Curaとの比較

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プリントしてみる

前回、Slic3rを使って、簡単なデータをスライシングしてみました。

今回は実際にプリントしてみましょう。

前回までにG-codeファイルの作成は終わっているので、SDカード経由でプリントしてみます。

印刷過程はこんな感じです。

少しおかしいのは、最初に余計なフィラメントを除くため、左側に線をプリントするのですが、ビルドプレートを熱し終わり、ノズルの温度が上がる前に線を引き始めています。

そのため、余計なフィラメントを除くことができていません。

これはプリント開始前のG-codeがおかしいためだと考えられます。

とりあえずプリントは出来ているので、そのままにしておいて、また気になるようなら修正していきたいと思います。

Ultimaker Curaでもプリントしてみる

比較対象として、Ultimaker Curaでもプリントしてみましょう。

とりあえずスライスの条件としては「Standard Quality -0.2 mm」と同じレイヤー高さ(積層ピッチ)、インフィルは「20%」で試してみます。

インフィル形状は合わせていないので、多少その影響が出るかもしれませんが、今回は試しということで。

スライス結果はこんな感じです。

ちなみにSlic3rでスライスした時の結果はこんな感じ。

使用フィラメントの重さはSlic3rの方が少なめなのに、フィラメントの長さは長くなっていますね。

もちろんフィラメントの長さ分、コストもSlic3rの方が高めになっています。

フィラメントの直径、密度、コストを同じにしているのにこのような違いが出るのは、何やら計算方法が違うのでしょうか。

とりあえずCuraでもプリントして、その差を見てみましょう。

プリント結果(全体感)

ということでプリントしてみました。

左がSlic3rでスライシングしたもの、右がUltimaker Curaでスライシングしたものです。

Slic3rの方が上面と壁の間に少し隙間が空いているのが分かるかと思います。

ぱっと見では、それ以外のところはSlic3rでも十分綺麗にプリントできています。

どちらかといえば、Curaに軍配が上がるかなといった程度です。

Curaでは、Ender-3のプリント設定もどんどんアップデートされているのに対し、Slic3rでは私が適当にセッテイングしたという違いもあるため、一概にスライサーの性能差ということは言えないでしょう。

顕微鏡で見てみた

今度は顕微鏡で積層の比較をしてみましょう。

まずは上面を比較します。

こちらはSlic3rでスライシングしたもの。

Curaでスライスしたもの。

色合いは無視するにして、それほど大きな差は見られません。

あえていうとCuraの方が少し細かくプリントされているかなという感じです。

先ほど隙間が空いていた上面と壁の間を見てみましょう。

まずはSlic3rから。

壁も上面もそれぞれの領域は隙間なくプリントできているのに、壁と上面はぱっかりと隙間が空いてしまっています。

これは設定値で何とか解消できるのでしょうか。

次にCura。

Curaでは壁と上面の間に隙間は空いておらず、ぴったりとくっついています。

ここまで綺麗に積層できるのかと正直感心してしまいます。

次は側面。

こちらもSlic3rから見てみましょう。

どっちが上面でどっちが下面か分かりませんが、とりあえず綺麗に積層できています。

次にCuraを見てみます。

Curaももちろん綺麗に積層できています。

何となくCuraの方が詰まった感じで積層できていると感じるのは私の勘違いでしょうか?

最後に下面、つまりビルドプレートとの接着面を見てみましょう。

Slic3rではこんな感じです。

少し積層痕が見えているくらいで、綺麗にプリントできています。

次にCuraを見てみます。

積層痕がほとんど見えない感じでプリントできています。

Curaでここまで積層痕を残さずにプリントできているということは、Slic3rの最初の層のプリント条件をいじればなんとかなるかもしれません。

まとめ

今回は、実際にSlic3rとUltimaker Curaの両方を使ってプリントしてみました。

その結果、個人的な結論としてはUltimaker Curaの方が性能が良いと思いました。

ソフトウェアへのとっつきやすさ、インターフェースの洗練度、そしてプリントされたものの綺麗さはCuraの方が上です。

ただソフトウェアの軽さ、またこれはプリントの設定にもよりますが、プリント速度はSlic3rのが速いのかなと感じました。

ただSlic3rで造形したものが汚いかと言われると、決してそんなことはなく、十分に綺麗な造形は可能です。

今回、Slic3rで色々設定していきましたが、まだまだ設定が詰められておらず、それが造形の綺麗さに響いている可能性も十分にあります。

Slic3rを使ってもう少し検討していきますが、最終目標は最初の記事に書いた「非平面造形機能」を実装すること。

それを実装するにはまだまだ分からないことがたくさんあるので、少しずつ進めていこうと思っています。

次回はSlic3rのインフィルを全部プリントしてみましょう。

とりあえず今回はこんな感じで。

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