Slic3rのインフィル形状
前にSlic3rのプリント設定をした際、Slic3rでは13種類のインフィル形状が準備されていると解説しました。

ただ名前からではどんな形状か分かりにくいものもあるので、とりあえず全部プリントしてみたが今回の内容です。
まずはどんな名前のインフィル形状があるか復習です。
Rectilinear | Aligned Rectilinear | Grid |
Triangles | Stars | Cubic |
Concentric | Honeycomb | 3D Honeycomb |
Gyroid | Hilbert Curve | Archimedean Chords |
Octagram Spiral |

13種類プリントするのはなかなか時間がかかりますが、頑張っていきましょう。
データとSlic3rの準備
今回用いるデータは、前にUltimaker Curaでインフィル形状を比較した時のデータを用います。

データはこちらにアップロードしておきますので、ダウンロードはご自由に。
次にSlic3rの準備をしていきます。
インフィルをプリントしつつ、上面をプリントしないという設定にしていきます。

左のウインドウで「Layers and perimeters」を選択し、「Horizontal shells」の「Top」を「0」にします。

これで上面をプリントしないようになります。
この設定は今回限りなので、このまま左上の「Plater」のタブをクリックします。

「Plater」では、「Top solid layers」が追加されており、値は「0」となっています。

これで先ほどのInfill.stlを読み込みます。
あとは「Fill pattern」からインフィル形状を選択し、「Export G-code…」 でG-codeファイルを作成していきます。

スライシング結果
それぞれスライシングの結果を見ていきましょう。
Rectilinear

Aligned Rectilinear

Grid

Triangles

Stars(デフォルト)

Cubic

Concentric

Honeycomb

3D Honeycomb

Gyroid

Hilbert Curve

Archimedean Chords

Octagram Spiral

フィラメント量としては、Archimedean ChordsやOctagram Spiralが少なく、3D HoneycombやGyroidが多いという結果になりました。
ちなみにSlic3rを終了する時、設定値に関して保存するか聞かれますが、上面をプリントしない設定は今回限りの変更なので、「Discard」でその設定を破棄します。

実際にプリントしてみた。
実際にプリントした結果がこちらです。

- Rectilinear
- Aligned Rectilinear
- Grid
- Triangles
- Stars
- Cubic
- Concentric
- Honeycomb
- 3D Honeycomb
- Gyroid
- Hilbert Curve
- Archimedean Chords
- Octagram Spiral
Ultimaker Curaでもインフィル形状は13種類あったのですが、結構似通った形が多かったです。

Slic3rでは13種類とも違っており、なかなか面白いです。
今回は1つずつは紹介しませんが、一番気になったインフィル形状を紹介します。
それは「3D Honeycomb」です。

縦と横の線が何層かおきに交互にプリントされているため、縦、横、高さ方面全てに穴が空いている構造になっています。
こうなるとそれぞれがクッションになり、同じインフィル密度だとしても、強度は上がるのではないでしょうか。
ちなみにCuraのインフィル形状で近かったのが、「Gyroid」です。

強度や造形の綺麗さが気になったら、Slic3rでは「3D Honeycomb」、Curaでは「Gyroid」を使っていくのがいいのかなと感じました。
ちなみにSlic3rの「Gyroid」はCuraの「Gyroid」とは形状が全く違いうのは結構興味深いです。

ですが、Slic3rの「Gyroid」はあまり綺麗に見えない…
個人的には多分使うことはないでしょう。
次回は設定をしているとにふと目にした、Reducing printing timeとやらを使ってみましょう。

とりあえず今回はこんな感じで。
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