3Dプリンタ用スライスソフト Slic3rのサポート形状全部試してみた

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Slic3rのサポート形状

前にSlic3rとUltimaker Curaのサポート性能の比較をした際、Slic3rにはサポートの形状が4つあることが判明しました。

2つの無料スライサーソフト Slic3rとUltimaker Curaのサポートを比較してみる
造形の質に大きく影響するサポート前にUltimaker Curaのサポートを検討した際、やはりサポートを使うと、サポートを剥がした面が汚くなってしまうと言うことを解説しました。ただこのサポート。スライサーによって形...

今回はそれを全部試してみようという企画です。

Slic3rで使えるサポートの形状は、「rectilinear」、「rectilinear grid」、「honeycomb」、「pillars」の4種類です。

これを変えることで、何が変わってくるのか?

造形の精度に何か影響があるのか?

そこのところを見ていきたいと思います。

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実験用データの作成

まずはFreeCADで実験用データの作成を行います。

とりあえずいつも通りFreeCADを起動し、新規作成を行います。

今回はXZ平面にスケッチを作成します。

線を使って、X軸側が狭い台形を作ります。

右側の線の長さを10 mm、下の線の長さを5 mmに拘束し、

上の線と左の線の角度を45度に拘束し、

左下の点を原点に拘束します。

スケッチを抜けて、パッドで10 mm押し出していきます。

今回はこれだけ。

データを保存し、STL ファイルにエクスポートします。

データはこちらにアップロードしておきますので、ダウンロードはご自由に。

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Slic3rでスライシング

それではスライシングしていきましょう。

Slic3rを起動し、データを読み込みます。

そして「Print settings」の右端にある歯車マークをクリックします。

左のウインドウで「Support material」をクリックし、以下の項目を変更します。

Generate support material: チェックを入れる

Overhang threshold: 60

Contact Z distance: 0.2 (detachable)

Pattern: rectilinear

Support on build plate only: チェックを入れる

そして左上の「Plater」のタブをクリックし、初期画面に戻ります。

そして構造が出ている画面の下にある「Preview」をクリックすると、どのようにプリントされるか表示されます。

それぞれパターンを変えて、どうプリントされるか見てみましょう。

Rectilinear

Rectilinear grid

honeycomb

Pillars(デフォルト)

Pillarsだけが少し形状が違うのが分かります。

他のパターンの違いはどこにあるんでしょうか?

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G-codeへ変換

とりあえず「Export G-code」のボタンをクリックし、G-codeに変換してみます。

Rectilinear

Rectilinear grid

honeycomb

Pillars

使用するフィラメント量には大きな差はみられません。

構造が小さいからなのか、もともと差がないのか。

ただ1つ言えることは、デフォルトであるPillarsが一番フィラメント使用量は多いということ。

もし造形の綺麗さに差がないのであれば、他のパターンを選ぶ方がお得かもしれませんね。

では実際にプリントしてみて、差がないか確認していきます。

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実際にプリントしてみた

ということでプリントしてみました。

左から「Rectilinear」「Rectilinear grid」「honeycomb」「Pillars」です。

この時点で形状が違って見えるのは、前回のスライスした時にも形状が違っていた「Pillars」のみです。

ちなみにこのくらいのサイズだと、サポートがものすごく簡単に外すことが出来ました。

むしろビルドプレートから外す時に外れてしまったくらいです。

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サポート接触面の造形

ということでサポートを外した面を見てみましょう。

こちらも左から「Rectilinear」「Rectilinear grid」「honeycomb」「Pillars」です。

どれも変わらず綺麗にプリントできています。

ほんとサポートの技術がここまで上がるとは信じられないくらいです。

それぞれの構造で造形物のサポート接触面、サポート部の構造物との接触面の両方確認したのですが、どれも同じような構造でした。

これは「Rectilinear」の構造物のサポート接触面ですが、サポートがあったとは分からないくらい綺麗です。

こちらはサポート部の構造物との接触面ですが、前回サポートのパターンを「Pillars」にした時と同じように波打った構造になっています。

このことからサポートのパターンとは、サポート接触面のことではないようです。

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サポートとビルドプレートの接触面

次にサポートをビルドプレートとの接触面側から見てみましょう。

左から「Rectilinear」「Rectilinear grid」「honeycomb」「Pillars」です。

これで謎が解けましたね。

サポートのパターンとは、サポートの内部のパターンのことだったのです。

「Rectilinear」は直線的な、「Rectilinear grid」は直線でグリッド状に、「honeycomb」はハニカム状に、「Pillars」は…なんと表現していいか分かりません。

とりあえず差はサポート内部の形状ということで。

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まとめ

こうなるとフィラメント使用量やプリント時間に影響が出るのかなと思うのですが、G-code変換時の予想フィラメント使用量ではそれほど差はありませんでした。

またSlic3rでは残念なことに予想プリント時間は表示されないため、比較はしづらいです。

正確に測ったわけではないですが、Ender-3の表示的には大体どれも15分くらいでプリントが完了していました。

今回は構造が小さいということもあり、大幅な違いは出てこないので、比較するならストップウォッチでちゃんと測ってみないと分かりません。

もしくはもっと大きな構造で試してみるかですが、感覚的にそれほど大きな差は出ないかなと思います。

もしサポートのせいで造形に失敗した場合、違うサポート形状を試してみるということくらいでしょうか。

あんまりスッキリしない結果ですが、まぁこういうこともあることでしょう。

次回は赤外線温度計を使って、ビルドプレート温度の分布を測ってみたので、その解説をしていきます。

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赤外線温度計とは?皆さんは温度計というとどんなものを思い浮かべるでしょうか?昔、理科の実験で使ったこんな温度計を思い浮かべる方もいることでしょう。最近の子供たちはもしかしたらデジタルの温度計しか知らないなん...

ということで今回はこんな感じで。

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